自律神経が、乳がんの進展や予後に強く影響している!

本日、自律神経系ががん組織内に入り込み患者の予後に大きく左右することを、岡山大学岡山大学や国立がん研究センターなどのチームが発表したそうです。

簡単に言ってしまうと、

①乳がんはストレスが多いと自律神経の緊張などにより悪化する傾向にあり、転移、再発など予後が悪くなることがわかり、

②これを逆手にとって自律神経を医療で操作する治療が今後開発される希望が見えてきたことにより、

③これまで抗がん剤などがあまり効かなかったタイプの人も含め、治療の幅が増えることが期待できる

ということらしいです。

私の乳がんもトリプルネガティブという、限られた治療法しかないタイプの乳がん。

同じトリプルネガティブの方でも、今後、このような治療法が開発されると、新たな希望が見えてるというものです。

副作用がなければもっと喜ばしいことでしょう!

そのような治療が早く開発されることを祈るばかりです。

ということは、少なからず、乳がんの予後を考えるならば、自律神経を緊張させないような生活を送るべき!ということになるでしょうか?

ところで、自律神経って・・・

これは、人間が生きている間、意識せずとも心臓や肺、胃腸等々、さまざまな内臓が24時間活動しているわけで、この活動の調整をしてくれているのが自律神経です。

昼間活動しているときに活発になる「交感神経」と、夜リラックスしているときに活発になる「副交感神経」があり、この二つのバランスをうまくとることが健康的な生活を送るうえで重要なことらしいです。

現代社会は、何かにつけ心や体のストレスを受けやすく、交感神経が過剰に働いているような生活の人が多いようです。

少しでも自分で乳がんの予後をよくしようと思うのであれば、意識的に心身のリラックスに努めることが大切のようです。

「努める」というと頑張る!みたいなことになり、よりストレスがかかりそうですが、どんなことがいいのか調べてみました。

➊ストレス解消の方法を見つける

好きな音楽を聴く、ゆっくりお風呂に入る、アロマテラピーなどを取り入れるなど、自分なりのストレス解消を見つけられるといいですね。

ちなみに、寝る前にスマホの画面を見るのはあまりよくないそうですよ。良い睡眠が得られないそうです。

またストレスは良くないから運動はしない!というのもちょっと違います。

運動で汗をかくことは、血の巡りもよくなり、体と気分をすっきりさせてくれる効果があります。ウォーキングでもいいので、マイペースでできる運動を取り入れるといいと思います。ウォーキングをしながら新しいお店を見つけたり、奇麗な花を見つけて季節を感じたりすることで、楽しい気持ちになることもあると思います。

➋ストレスに強い心をつくる

なるほど!と思いましたが、これは「考え方を改善しましょう!」ということらしいです。

「病は気から!」ということでしょうか。

乳がんになったら、治療のことや生活のこと、家族のこと、お金のこと、仕事のことなど、不安なことがたくさんでてくると思います。考えれば考えるほど、自分を責めたり、なんで自分がと悲しい気持ちになったり、不安が大きくなったり、怖くなったりしませんか?

そんなとき、自分で意識的に「もう悪いこと考えるのやめよう!」とか「大丈夫、なんとかなる!」とか、「少しずつ頑張ろう!」とか、自分の心にポジティブな言葉をかけてあげることを実践してみてはどうでしょう? 決して自分を責めたり、ネガティブワードで自分を追い込んで行かないように気を付けるようにするのも一つだと思います。

もし信頼できる方が周りにいれば、自分で抱え込まず、気持ちを吐き出してみるだけでも心が楽になるかもしれません。

➌規則正しい生活を心がける

これは基本中の基本かもしれませんね。

がんは生活習慣病ですから、できるだけ規則正しい生活を心がけることが大事です。

気を付けるべき生活習慣は、食習慣、運動習慣、睡眠・休養、喫煙・飲酒など。

仕事や遊びで昼夜逆転というのも自律神経にはよくないようなので、バランス良い食事をし、適度な運動を心がけ、昼間は仕事や勉強などきちんと活動し、夜はリラックスし良い睡眠をとるようにする。できればタバコはやめ、飲酒はほどほどに!ってところでしょうか?

ストレスをなくす生活は、乳がんだけでなく、自分自身にとっても良いことだと思うので、私も心がけていきたいと思います。

参考までに、本日の記事です。

朝日新聞デジタル

「ストレス多いと乳がん悪化 増殖や転移、マウスで解明」2019.7.9

https://www.asahi.com/articles/ASM7845T8M78ULBJ007.html

国立研究開発法人国立がん研究センター

「がんに自律神経が影響することを発見 がんの神経医療の開発へ」2019.7.9

https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2019/0709/index.html

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